今さら人には聞けない!?ブラックホールとは何かを超簡単にご説明!
宇宙を題材にした映画やアニメを見ていると、
ブラックホールの存在が登場することがあります。
その存在自体は割となじみ深いのですが、
いざ「ブラックホールって何なの?」と聞かれると、
よく知らないなんて人も多いのではないでしょうか。
ブラックホールを簡単に言ってしまうと、
星や岩石、ガスなどと同じく宇宙空間に存在している
天体のひとつであるということです。
もう少し詳しく説明しましょう。
「ブラックホール」って結局何?本当にあるの?
あなたがブラックホールと聞いてイメージするのは
「極度の重力」「真っ暗闇」「時間が停止」
といったところでしょうか。
実は、これらすべて正解です。
ブラックホールとは大きな質量を持った物質が、
ギュっと集まって高密度な状態になり、
さらには自らの重みで収縮を続ける天体です。
その重力はすさまじく、
中心に近づけば近づくほど強力になり、
最後は無限大になります。
それゆえ、光すら逃れることができず、
光を発しないためブラックホールを直接見ることは
できません。
これこそがブラックホールと呼ばれるゆえんですね。
さらにこの極端な重力は時間の進みさえも歪ませます。
中心に近づくほど時間の進みが遅くなるそうです。
とまあ、ブラックホールとはこんな天体なのですが、
実は長らく理論上の存在でした。
ところが、観測技術の向上によって、
ようやく最近になってその存在が
いくつか確認されるようになりました。
今後は観測技術が飛躍的に伸びていくことなどを考えると、
さらに加速度的に発見されていくことでしょう。
ちなみに、我々の住んでいる地球を含む銀河系や
アンドロメダなどの銀河と言えば、
グルグルとした渦巻きがとても印象的ですが、
あの渦の中心部には巨大なブラックホールが存在する
と言われています。
知って納得!ブラックホールはどうやってできるの?
ブラックホールは太陽のような自ら光を発する恒星が、
寿命を迎えた後にできると考えられています。
ただし、太陽の場合は必要な条件を満たしておらず、
ブラックホールとなることはありません。
その条件とは質量です。
太陽なんて地球から比べれば、
はるかに巨大な星と言えるのですが、
宇宙全体から見ればまだまだ小さい星で、
太陽がブラックホールとなるためには軽すぎるのです。
もし、太陽のような軽い星が燃え尽きて
寿命を迎えた場合、最後には収縮し
白色矮星(はくしょくわいせい)という
冷えた星になります。
太陽の8倍から30倍程度の質量をもった星が
寿命を迎えた場合はどうかというと、
この場合には最後に大爆発を起こします。
これがよく聞く超新星爆発です。
そして、爆発後には中性子星
と呼ばれる星が核として残されます。
最後に太陽の30倍以上の質量をもった星の場合ですが、
太陽の8倍の質量をもっていた場合と同様に
超新星爆発が起こります。
ただ、爆発後はその大きな質量ゆえに
強い重力が発生して縮み続けます。
こうして永久に縮み続ける状態になったものが
ブラックホールとなるのです。
まとめ
ここ最近、ノーベル賞でも
ブラックホール関連での受賞というのを
よく聞きますよね。
正直なところ論文の内容に関しては
さっぱり理解はできないのですが、
これもアニメの影響でしょうか、
何やら宇宙へのロマンのようなものは感じます。
少し前には、日本の技術を結集した宇宙探査機
「はやぶさ」の地球帰還に日本中がわきました。
テレビでは連日連夜この話題で持ち切り、
その後映画化までされて、子どもからお年寄りまで
本当に日本中が盛り上がりましたね。
いま、その後継機「はやぶさ2」が
宇宙空間を漂っています。
帰還予定は2020年末になるそうです。
果たして次はいったい何をもたらしてくれるのか、
ぜひまた宇宙のロマンを感じさせてほしいですね。