お盆は日本だけじゃない!?世界のハロウィンと死者の日の実態とは?
私たち日本人になじみ深いお盆。
ご先祖さまや亡くなった家族の霊をお迎えして供養する行事ですね。
私の地元である長崎では、「精霊流し」といって
遺族が手作りの船を作って、担いで歩き、
にぎやかに送り出す風習があったりと、
日本の中でも地域で少しずつ違いがあります。
そんなお盆のような行事が、実は世界でも行われているのをご存知ですか?
例えば私たちにもなじみ深いハロウィン。
ディズニー映画「リメンバー・ミー」で話題になった死者の日。
やはり先祖を想う気持ちは世界共通のようです。
意外と詳しく知らない、
・ハロウィンや死者の日ってどういうイベントなのか
・それぞれの行事のシンボル(ジャックオランタン、マリーゴールド)
について詳しくご紹介していきます。
世界の常識!お盆に似ているハロウィンと死者の日のイベントとは?
ハロウィン
ハロウィンの歴史は二千年以上前にさかのぼります。
古代ケルトでは11月11日が新年で、前夜の10月31日から秋の収穫物を集めた
盛大なお祭りが開かれていました。
この日には、死後の世界との扉が開き、
先祖の霊が帰ってくると信じられていました。
ハロウィンと言えば仮装のイメージありますよね。
ハロウィンには先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女などもやって来て
作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、
人間に悪いことをすると言われていました。
そこで人々は悪魔や魔女を驚かせて追い払うために
仮面をかぶったり、仮装をしたりしたのです。
死者の日
死者の日はラテンアメリカ諸国における祝日の一つで、
特にメキシコで盛大な祝祭が行われています。
その歴史は2500〜3000年前から。
メキシコでは祖先のガイコツを身近に飾る習慣があったそうです。
それから、今の死者の日である、ガイコツを飾ったり、
ガイコツのメイクをしたりしてにぎやかに過ごす
「亡くなった人の魂が家族のもとに戻ってくる日」として
定着していきました。
人々は墓地へ繰り出し、マリーゴールドや色とりどりの花、
故人の好きだった品で墓石を埋め尽くします。
カラフルで、華やかな飾りつけが印象的です。
ハデにしたもん勝ちで、町や村によっては、
お墓の飾りつけコンテストなるものも、あるそうです(笑)
音楽やダンスで先祖を歓迎する様子は、
とても明るく、楽しいイベントです。
行事の目玉!ジャックオランタンとマリーゴールドに伝わる意味とは?
ハロウィンのジャックオランタン
ジャックオランタンとは、かぼちゃの中身をくりぬいて、
中に火を灯してランタンにしたものです。
ジャックオランタンは、簡単に言うと「魔除け」です。
死者の世界からやってくる悪魔や魔女を
寄せ付けないように持っていたんですね。
ちなみに、ジャックオランタンと言えばかぼちゃですが、
もともとはカブだったようです。
なんでかぼちゃになったかというと、
ハロウィンがアメリカに伝わった際、
アメリカで生産の多かったかぼちゃを使ったからという
なんとも単純な理由です(笑)
死者の日のマリーゴールド
オレンジ色のきれいなマリーゴールド。
実はこの花には、「死者の世界から死者を祭壇まで呼んでくれる」
という言い伝えがあるんです!
だから祭壇には必ずマリーゴールドが飾ってあるんですね。
マリーゴールドは死者の日が近づくと
大量に生産され市場に並ぶのを見ることが出来ます。
見た目も華やかでカラフルなマリーゴールドには
こんな意味があったんですね。
まとめ
日本のお盆、アメリカやヨーロッパのハロウィン、メキシコの死者の日。
お盆は日本だけのイベントのイメージがありましたが、
先祖を迎え、感謝するイベントは世界共通なんですね。
それぞれのイベントでは派手な仮装やメイクをしたり、
ジャックオランタンやマリーゴールドをいたるところに飾ったりと
国や地域で特色も全然違うこともわかりました。
以上、死者を弔う世界のイベントでした!