トレンドインフォ部

気になる旬の話題・知りたい情報について発信していきます。

【簡単解説】ラニーニャとエルニーニョってどんな現象なの?

f:id:dolphin01ch:20201009175223j:plain

世界には様々な現象があり、
そしてそのそれぞれに
名前がついています。


ブロッケン現象フェーン現象など
ニュースなどでよく使われる現象名は
あなたも聞いたことが
あるではないでしょうか?


では「ラニーニャ現象」や
エルニーニョ現象」はどうでしょう?


「えっ何て言ったの?」と
聞き返したくなる名前ですね!


ラニーニャ現象」とは、

赤道エリアにおいて、
日付変更線のあたりから
南米の沿岸までの海域の

海面の温度が、いつもの年に比べて
低くなる現象のことです。

 

一方の「エルニーニョ現象」はその逆で、

ラニーニャ現象と同じエリアにおける

海面温度がいつもより
高くなる現象のことです。

 

この2つの現象は、

世界の異常気象を引き起こす

原因の1つであるといわれています。


ではこれらの現象がどのように
異常気象にかかわって
いるのでしょうか?

以下ではそんなラニーニャ現象と
エルニーニョ現象について
詳しく見ていきます!

  

これで丸わかり!ラニーニャ現象が起こると日本は寒くなる!?

f:id:dolphin01ch:20201009175230j:plain

ラニーニャ現象を語る上では
ざっくり世界地図を思い浮かべることを
おすすめします!

あなたの記憶から
世界地図や地理の知識を
引っ張り出した上で、
話を進めていきましょう!

 

ラニーニャ現象とは・・・

「太平洋の赤道付近において
日付変更線から南米沿岸のあたりの
海水の温度が平年よりも低くなる現象」です。


つまり、ある特定の海が
いつもより冷たくなってしまうんです。


ではどうしてそんな現象が
起こるのでしょうか?

ラニーニャ現象が起こる
最大のポイントは
貿易風
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
貿易風とは・・・

緯度がだいたい30度以下の地域で
東から吹いてくる恒常風のことです!

北半球では北東から、
南半球では南東から吹いてきます。


ちなみに緯度とは・・・

地球の場所を数で表すための方法です。

赤道を0度として
北と南が90度になるように
設定されているんですよ!

地図でいうと赤道に平行な、
東から西に引かれている横線です!

そして恒常風とは、
一年中おんなじ方向に吹いている風です。

毎年ほぼ同じ方向に吹きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さてラニーニャ現象の話に
戻りましょう!


貿易風によって、赤道付近の海面では
あたたかい海水が西側に引っ張られ、

東側では冷たい海水が
深いところから
わき上がっていきます。

これによって海水の表面は
西側があたたかく、
東側が冷たい状態になります。

貿易風が吹けば吹くほど
この状態はひときわ目立ちます。

西側にはあたたかい海水が
どんどんたまり、

東側では冷たい海水がたまるんです。

この状態が続くと、
南米やペルーあたりの海水の温度は
いつもの年よりも低くなってしまいます。


これがラニーニャ現象です。

 

ではラニーニャ現象が起こると
日本はどうなるのでしょうか?


結論から言うと、

ラニーニャ現象が起きると日本は寒くなります


というのもラニーニャ現象によって、

西側の海があたたかくなると、

西側の水がたくさん蒸発して、

高さが10キロメートルもある
巨大な積乱雲が地表から
鉛直に発達します。

日本近海でいうと、
インドネシアの近くで
積乱雲がたくさん発達します。

ラニーニャ現象によって
海水表面があたたかく
なっているからです。

そうしますと
大気の上層の高気圧が
北西側で強くなります。

いつもより強まった高気圧は
偏西風が真っすぐ日本へ
吹いてくるのを邪魔します。

偏西風とは・・・
緯度がだいたい35度~65度くらいの
地域で西から吹いてくる恒常風です。

真っすぐだったはずの偏西風が
ぐねぐね曲がってしまうと、

北からの寒気が日本近海に
流れ込みやすくなります。

そして全国的に気温が低くなるのです。


寒気が一気にドワッと入ると
大雪になる場合もあります。

実際平成30年には
1月の下旬から2月の下旬に
今までで一番深く雪が積もった
地域もありました。


一見、遠い海で起こった
現象なのかな?と思いきや、

その影響は割と身近に
起きているんですね!

 

知れば納得!ラニーニャ現象は日本の気温を狂わせていた!?

f:id:dolphin01ch:20201009175233j:plain

さて続いては
エルニーニョ現象とは・・・

これはラニーニャ現象の逆の現象!!

つまり太平洋の赤道付近の日付変更線から
南米沿岸にかけての海面の温度が
平年よりも高くなる現象なんです。


ラニーニャ現象では
いつもより強い貿易風によって、

西側の海はあたたかく、
東側の海は冷たくなっていました。


しかし一方のエルニーニョ現象では、
貿易風がいつもより
弱くなっているんです。

貿易風がちょっぴりしか吹かないと、
西側のあたたかい海水は
じわじわと東側へ広がっていきます。

そして東側の海は、
いつもなら冷たい海水が
バンバン湧き上がってきますが
それが弱くなっています。


結果として全体の海面の温度が
平年よりも高くなり、

積乱雲が発生する場所が
いつもよりも東側へずれます。

逆に西側の海では
いつも発生していた積乱雲が
発生しなくなります。


これが日本にどう影響するかというと、
夏には太平洋高気圧の
張り出しが弱くなり、
気温が低い+日照時間が
短くなる傾向にあります。


そして西日本の日本海側では
雨の量が多くなりやすいのです!


夏に気温が低かったり、日照時間が短かったり、
雨が長引いたりすると農作物が育ちにくくなります。


また、エルニーニョ現象
冬に起こると西高東低の気圧配置が
弱くなってしまい、
気温が例年よりも高くなる傾向が
あるのです。

いつもより寒い夏でも、
いつもより暑い夏でも、
なんだか体のリズムがくるって
しまいそうですね。


できればほどほどの気温で
四季が来てほしいです!!


まとめ

f:id:dolphin01ch:20201009175226j:plain

 

ラニーニャ現象はある海が
平年よりも冷たくなる現象。

エルニーニョ現象
あたたかくなる現象。

少しずつ見ていけばその仕組みは
意外と簡単でしたね!


「今年の夏は暑いなぁ」
「今年の冬は雪が全然降らないなぁ」

そんなつぶやきも
実はラニーニャ現象や
エルニーニョ現象
関係しているのかも!?


一口に異常気象といっても
その原因は様々。

調べてみると意外と
楽しいかもしれませんよ!