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年末恒例の「今年の漢字」は誰が決めるの?意外と知らない選定方法

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毎年12月の半ばになると、
今年の漢字が話題になります。

1995年から続く行事であり、
その年に起こった出来事やニュースなどを振り返り、
一年を象徴する漢字一文字が発表されます。


京都の清水寺で大きな半紙に漢字が書かれる様子を
見たことがある人は多いでしょう。


しかし、「今年の漢字」は
誰が決めているのでしょうか?
また、どんな方法で決めているのでしょう?


実は、「今年の漢字」は
一般からの応募で決まります。

その中で最多だった漢字が、
今年の漢字」として選出されるのです。

今年の漢字」は一般投票で決まる!応募方法を紹介します。

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今年の漢字」は、一般からの応募で
一番数が多かったものが選ばれます。

専門家のような人が決めているわけでは
ないんですね。

今年の漢字」を主宰する日本漢字能力検定協会が、
毎年10月(または11月)~12月初めまで
案を募集しています。
その中から決定されるのです。

私たち市民が応募した中から決まるというのは、
今年の漢字」に違和感を覚えることが少ない理由の
ひとつかもしれません。


では、どうやって応募したらいいのでしょう?


今年の漢字」の応募方法は3つあります。
・インターネット
・はがき
・応募箱
です。

どの方法でも、応募内容は同じです。
自分が考える「今年の漢字」を一文字と、
その理由をあわせて応募します。


・インターネット

応募期間が始まると
今年の漢字」の特設サイトができるので、
そこから応募します。

ネット環境がある人なら
この方法が一番簡単ですね。


・はがき

普通はがきに書いても応募できます。

はがき代がかかってしまうので、
現在はそこまで多く使われてはいません。


・応募箱

日本全国1600か所以上に、
漢字の応募箱が設置されています。

応募期間中は、
学校や企業、公共施設など
様々な場所に置かれています。

私は書店や図書館でも見かけたことがあります。

投票箱はそこまで大きくないので、
見つけようと思ったときは
注意してしっかり探してみましょう。

たいていの場合、黄色の箱だったり
黄色のポスターが貼ってあることが多いです。


知ってびっくり!「今年の漢字」の豆知識3選

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ここからは、「今年の漢字」にまつわる
ちょっとした豆知識や発見を3つ紹介します。


発表が12月中旬なワケ

今年の漢字」という名前ですが、
年末ではなく12月半ばに発表されます。

これは何故かというと、
12月12日が漢字の日だからです。

ちなみに漢字の日を決めたのも、
日本漢字能力検定協会です。


大書はどこで見られる?

発表の際に使われた、
漢字が書かれた大書はあの後どうなるのでしょうか?

実は、歴代の大書はすべて
京都の漢字ミュージアム
展示されます。

そこへ行けば現物を見学できますよ。

入館料は大人800円、小学生300円
それなりにリーズナブルな価格です。


時代ごとの世間の考え方が分かる

歴代の「今年の漢字」を見ると、
その時代よって考え方が変わってきたことが
読み取れます。

例えば、
1995年は「震」が選ばれました。

これは、阪神淡路大震災などの世間を震撼させる
出来事が起こったからです。

そして2011年、選ばれたのは「絆」でした。

この年も、東日本大震災が起こり、
広範囲で甚大な被害を出しました。

どちらも震災の年でしたが、
1995年はその脅威にうちのめされそうな世論を表して
います。

一方で2011年は、
甚大な災害がありましたが、それに協力して
復興していこうという意識が感じ取れます。


震災の捉え方一つにしても、
時代を経るにつれて考え方が変わっているのです。


まとめ

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平成7年から始まった、「今年の漢字」。

平成の途中から始まったこの一大イベントは、
令和になっても続いています。

これからはどんな漢字が選ばれるのでしょうか?


歴代のすべての漢字は
日本漢字能力検定協会の公式HPから
閲覧できます。

この機会に、見直してみるのはいかがでしょうか?

今回紹介したもの以外にも、
気づくことはたくさんあると思います。

自分でなにか仮説を立てて、
なぜその漢字が選ばれたのか、など
考えてみてくださいね!